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3歳児 すみれ組 カブトムシさんのお墓
夏の間ずっとお部屋にいたカブトムシ2匹のうち、1匹が先日弱って死んでしまいました。
「触ってみても良い?」
生きている時、ずっと触りたかったけれど、弱ってしまうからと我慢してくれていた子どもたち。
最後のお別れにそっと撫でてさようならをすることにしました。
「動かないの?」
「動いてるよ!」
「動いてない!」
「頭のところが動いてる」
関節のところが触ると動くことに気づいていました。
みんなで触ってお別れした後は、園庭へ…
「どこにお墓作ったらいいかな?」
と保育士がたずねると、
「お砂に埋める!」
とひとりの子。
すぐに別の子が、
「でもお砂に埋めたら、赤ちゃんが掘り返しちゃうよ!」
と教えてくれました。
「みんなが踏まないで、赤ちゃんにも見つからないところ、どこだろう?」
保育士が問いかけると、
「うーん、どこかなー?」
「あっ、ここじゃない!?」
といくつか場所の候補が出てきました。
「ここは、ちょっと土が固いね」
「ここは、ちょっと人が通りそうじゃない?」
保育士と子どもたちで一緒に考える中、最後に見つけたポイントでお墓を作ることに。
「ここもちょっと固いね」
「でも掘れそう」
「〇〇くんにまかせて!」
「〇〇もしたい!」
「このくらい掘れば、大丈夫かな?」
と保育士が確認すると、
「大丈夫そう!」
最後はみんなで土をかけて埋めてあげました。
「みんなとたくさん遊んでくれてありがとう」
と保育士が手を合わせると、それを不思議そうにみながらも、
「もっと遊びたかったね」
と残念そうな子どもたちでした。
まだ生き物の生死のことをしっかりとは理解できていない様子もありましたが、興味を持ちながらも保育士の声かけで優しく撫でたり触れたりするなど、思いやりをもって行動することができていました。
もう1匹のカブトムシも大切にしながら、生き物への優しさや思いやりを持っていける声かけや関わりをしていきます。