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2022年1月31日

4歳児そら組 保育の始まり

子どもたちと遊んでいると、

「おっ、それは危ないんじゃないかな?」

と感じることも多々あります。

そんな時に「危ないからやめてね」と言ってしまうことは簡単なのですが、子どもが自分で考える機会を奪ってしまうようにも感じます。

 

今日はスーパーネットでお家づくりをしていた子たちが、タイヤを積み重ねてベッドを作ろうとしていました。

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みんなで協力してタイヤを運んで積み上げて、バスマットを上に乗せて完成!!

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…と思ったのですが、何だかずいぶん高くなってしまいました。

「(落ちたら危なそうだな…声をかけるべきかな…)」

と悩んでいると、一緒に作っていた子どもたちからこんなつぶやきが。

「ちょっと高くない?」

「グラグラして落ちるよこれ」

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子どもたちの不安そうな心の声も聞こえたので、相談を持ちかけてみました。

「このベッド少しグラグラするね?どうすれば危なくないかな?」

保育士から持ちかけられた相談に背中を押されたのか、少し考え、子ども同士で相談し、タイヤの数を減らすことになりました。

改めて完成したベッドに乗り、

「こっちの方が良いっぽい!」

と満足そう。

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保育園の中で子どもの安全を守ることは大前提ですが、『危ないこと』を全て大人が排除してしまっては、子どもたちに与えられるはずの学びの機会はどんどん奪われてしまいます。

 

僕たちにとって「今どんな言葉をかければいいんだろう」と悩んだ時こそ、保育の始まりです。

子どもの姿を捉えながら、安全と学びの保障を両立するバランスを考え続けたいと思います。

 

~おまけ~

このあと「ベッドが寒いのは日陰だからだ」という気付きを得て、日なたに移動させていました。

遊びの中でたくさんのことを考えている子どもたちです。

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