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こあらのコラム~保育士の葛藤~
まずはこの園庭をご覧ください。
雨が降ったわけではありませんが、大きな水たまりがいっぱいですね。
ダイナミックに遊んだ形跡です。
ここ数日急に気温が高くなり水遊びがやりたくなる気持ちもよく分かるのですが、実は4月当初から天沼保育園の園庭はこんな状態でした。
子どもたちの水への興味がとても高いです。
思い切り水を出して遊んでいます。
この遊び、子どもは楽しいのですが保育士は少し葛藤することもあります。
気温が低い日は風邪をひかないかと心配になったり、
水を大量に使っていると、水道代は大丈夫かな?と思ったり、
水道の場所が人気で取り合いになったりしないか?
水がイヤな子にかかってしまうのではないか?など、
遊びを止める理由はいくつもあります。
そんなふうに考え、葛藤するのです。
心が揺れながらも子どもたちの遊びを見守っていると、
「○○さんは友達に水をかけようとしているのではなく、水しぶきや水が土に跳ねている様子を見ているんですよ!」
「水や泥の感覚を思う存分楽しんでいるようです!だからぼく(保育士)も一緒になって遊んでいると、あまり外で遊んでいなかった○○さんも園庭に出てきて今日は一緒に水遊びをしたんですよ!」
「最初は蛇口を上向きにして思いっきり水のトンネルを作っていたんですが、他の子の遊びを邪魔してしまい、相談して水は下向き、ほそーくこれぐらい。って伝えながら遊ぶと30分ぐらいで自分で調節するようになったんですよね!」
このような言葉を保育士から聞くようになりました。
きっと子どものすることには何か意味がある。葛藤はするけれど、そう信じて見守っているのです。
大人も子どもも遊びながら学んでいるのですよね。
まさにそんなエピソードでした。
大人の都合でストップをかけることもできますが、できる限り子どもたちのやってみたいことを叶えてあげられる環境を。
また、その遊びの中から子どもたちの何がどう育つか?しっかり見ていく。
子どもたちを信じて待つ姿勢を、葛藤しながらも大切にしています。
こあらのコラム~新年度1歳児の姿からの気付き~
新年度が始まり3日がたちました。
初めて保護者のかたと別れてすごしている子もいます。
1歳や2歳の子どもに限らず、どの子も知らない場所や知らない人に不安でしかありません。
きっと保護者のかたも心配されていることと思います。
そんな中、1歳クラスの様子。
保護者の方と別れた扉のところで泣いている子が何人かいます。
保護者の方を追っているのですよね。
保育士に抱かれて泣いている子もいます。
はじめは周りを見る余裕がないのですが、ちょっとずつ周りを見るようになり、泣きながらも様子をうかがっていることが伝わってきました。
はじめましてだけど、周りの子たちの様子を見ているのかな。
なんだか気になるものが見つかったのかな。
突然泣き止んで気になるところへ向かい、気になるものを手に取ってみます。
ものを使って遊ぶことができると、自然と泣き止んでいます。
まだ3日目ですが泣き止んで遊ぶ時間もあります。
ものを使って遊ぶことってすごいことなんだなぁと改めて感じました。
「見る」こと、「もので遊ぶ」こと、これらは当然なこと、簡単なことのようにも思いますが、
その育ちが安定につながっていくことなのかもしれない。
そんなふうに1歳児の子どもたちから感じました。
きっと少しずつ保育園の生活を楽しめるようになっていくのではないかなと感じます。
こあらのコラム~お別れ会~
本日で今年度最後の保育となります。
昨日は園内で最後のお別れ会をしました。
最後に卒園児がみんなに歌を歌ってくれたところです。
月曜日からは小学生になるんだね。
「おめでとう」と「元気でね」そんな空気がホールに充満していました。
みんなから「遊んでくれてありがとう」「うれしかったよ」「また来てね」などの声が上がりました。
それから、他にもお別れの人がいて、
小さい友達や職員も実は今日でお別れの人がいます。
「元気で」の言葉に「ぼくたちのこと忘れないでね」と、手を挙げて話す子。
なんだか胸が熱くなりました。
大人だけではなく、子どもも一緒に保育園をつくっているなと改めて感じる場面でした。
4月以降も新しい友達や新しい職員を迎え、保護者の方も含めみんなで保育園をつくっていきたいです。
園庭開放のお知らせ
天沼保育園にて園庭開放を行います。
詳細は以下の通りです。
【日付】4月26日(金)
【時間】10:00~11:00
【場所】天沼保育園 園庭
【対象】未就学児のお子様とその保護者
保育園の園庭で園児と一緒に自由に遊べます。
是非いらしてください。
こあらのコラム~おもしろがっていきたい~
先日3歳クラスの子どもが「○○せんせい、あいしてる」とつぶやいてくれました。
何気ない遊びの中でそのような言葉を使うことに少し驚かされましたが、とってもうれしかったです。
担任保育士にそのエピソードを伝えると、最近(年度末になって)クラスの中でも「○○先生、△△組になっても愛しているからね」とつぶやくことがある。と話してくれました。
「なんで愛しているって言葉を知っているの?」と聞くと、「わかんなーい」と答えます。
子どもの表現にかわいらしく思えました。
こんなふうに、子どもは大人が想像しないような発想や行動をすることがありますよね。
時にはカオスなこともあります。
私たちは、この子どもが起こすカオスをおもしろがっていきたい、おもしろがれる大人でいたいと思っています。
なぜなら、私たちも子ども時代を振り返ると大変カオスなことをしながら育ってきたと思いますし、そういうことがとても幸せなことだったと思うからです。
厳しい環境下では子どもはカオスを起こす余地がないように思いませんか?
年度末に差し迫ってきたこの時期も、新しい一年も子どもたちと日々の暮らしを楽しみながら共に育っていきたいです。
こあらのコラム~卒園を迎えて~
本日は【卒園お祝い会】を執り行いました。
大きくなった年長児に胸が熱くなる思いです。
卒園を迎えた子どもたちを見ると、少し前のエピソードを思い出します。
いす取りゲームやハンカチ落としをしていました。
4歳児クラスもよく、爆弾ゲームと言って中あてドッジボールなどみんなでゲームをすることがあります。
4歳ぐらいになってくるとそういった集団遊び、ルールのある遊びを友達と楽しむようになっていきます。
しかし、こういう遊びは勝ち負けがありますから、勝てるともちろん嬉しいし、負けた時はとても悔しいですよね。
初めは負けて悔しくて泣いたり、「やりたくない」と言うこともあります。
いつぐらいからか、そういう気持ちも乗り越え、悔しいけどみんなと遊ぶ方がもっと楽しい!と思えるようになってきます。
それまでの過程では「悔しかったよね」と、しっかり気持ちを受け止めることを繰り返します。
そういった経験を十分味わうと自分で気持ちを立て直すかのように、「次頑張ればいいんだよ」などというアドバイスを待たずして子どもたちは気持ちが良いほど成長していきます。
この時も悔し泣きする子もいれば、悔しそうにはするけれど切り替えている子もいました。
そこで「なんで泣かないの?」と、たずねてみたのです。
すると「悔しかったけど次また頑張ろうと思った」と話してくれました。
“○○だけど△△する”これは、5~6歳頃の内面的思考と言います。
まさに内面的思考ができているのだなぁと、その育ちを非常に嬉しく思いました。
大人でも気持ちの切り替えは難しい時ありませんか?
子ども同士での遊びの中で、うれしさも悔しさも楽しさもめいっぱい味わって大きくなっていくことは、きっと人生の土台になっていくように思っています。
今日も卒園お祝い会で得意なことの披露をしましたが、始まる前は「うまくいくかな?」と緊張感。
「緊張するけど頑張ってみる」と言う子どもたち。
とても頼もしく映りました。
保護者、職員共に子どもたちの育ちを喜んだお祝い会となりました。
園庭開放のお知らせ
天沼保育園にて園庭開放を行います。
詳細は以下の通りです。
【日付】3月15日(金)
【時間】10:00~11:00
【場所】天沼保育園 園庭
【対象】未就学児のお子様とその保護者
保育園の園庭で園児と一緒に自由に遊べます。
是非いらしてください。
こあらのコラム~公開保育研修~
先月、講師をお招きして公開保育研修を行いました。
保育環境や子どもへの関わりなど、さまざまアドバイスを受け、私たち職員も自分を振り返りながら研修を受けました。
「お菓子のお家、なんとも不思議でおもしろい発想ですね」と言ってもらったり、
アドバイスを受けたりして、さっそく環境を変えてみるクラスもあります。
天がいをつけました。
保育室はだだっ広い環境だと、子どもたちは走り回りたくなります。
そのため棚などでコーナー分けをしてみているのですが、床の広さだけではなく、高さも子どもにとっては広すぎる。
最初の写真の奥は押し入れの下の部分です。このような狭い空間がとても落ち着く環境ということは、大人もなんとなく分かる気がしませんか?
しかし、天がいという発想は教えてもらって初めて気が付きました。
確かに大人もなんとなく落ち着きます。
また、話し合いの場では「車座になって話し合いませんか?」というアドバイスをいただきました。
さっそくそんな景色です。
写真からもどことなく秘密の会議をしているような楽しそうな雰囲気、なんだかこの輪の中に入りたくなるような様子に見えませんか?
何より子どもと大人の距離が近いです。対話が生まれやすいですね。
とても些細なことのようにも感じますが、小さなことの積み重ねが大きな変化になるものと感じています。
この他のクラスも「できることからはじめよう」をキーワードに、研修を保育にいかしています。
園庭開放中止のお知らせ
本日2/22は天沼保育園園庭開放の予定でしたが、天候不良のため中止とさせていただきます。
次回は3月となりますので、日程は改めてブログ等で発信させていただきます。
よろしくお願いいたします。
こあらのコラム~保護者のかたから教わったこと~
先日1歳クラスAさんの保護者と、Aさんの睡眠についてお話しをしたことを、お許しいただきコラムにしております。
Aさんが夜なかなか寝付かないことをご相談いただきました。
保育園でのお昼寝も、Aさんはすぐ眠るというよりは自分のタイミングがあるように感じておりました。
園での様子や保育士の関わり方をお伝えすると、「家ではどうしたらいいですか?」とご質問。
聞くと、早く寝かしつけをしなければいけないと思い、時間が遅くなると困ってしまっていたとのこと。
どんなに遅くなってもある程度の時間では寝ます。
もちろんもっと早く眠れると良いのだとは思うけれど、なかなか寝ない我が子に悩んでいたと話されます。
大人は「人それぞれ」と思えるのに、子どもには良いとされる時間がなぜか決まっているような、常識と言われるような、そんな部分がありますよね。
真面目な人ほどそれを守らなければならないと頑張るのだけど、それに当てはまらない時は、どこか不安になる。
これは寝ることだけでなく、食べることや体を動かすこと、ルールを守ること、話しを聞くことなど、さまざまな場面で子育て中に悩まれる方が多いのではないでしょうか?
実は保育士もとても悩みます。「これでいいのかな?」と考える毎日です。なので、保護者の方のこういったお悩みに大変共感しております。
Aさんの保護者の方とお話しをする中で、眠る時間が遅くなることで困ることが今のところそれほどないということに気付き、だったら「ま、いいか、Aさんのタイミングで寝るでしょう」と思ってもいいのかもしれない、という話になっていきました。
保育園でも、ちゃんと睡眠時間の生活リズムがつくようにと思っていた時期がありました。そう思えば思うほどAさんはどこか居心地が悪いようなところがあったように思います。
お話した翌日、夜はどうだったかお伺いしたところ、
昨夜は、「お母さんは先に寝てるから、眠くなったらおいで」と言って見守ってみたそうです。するとしばらく好きなもので遊んだ後、Aさんが自分で布団に入ってきたそうです。そしてスッと眠ったのだそうです。
そんな話しをお迎えの時間に話してくださり、「Aちゃん、自分で決められるんだよねぇ」とAさんに語りかけるお母様を見て、私たちも大きな学びをさせてもらった気持ちになりました。
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