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こあらのコラム~自由と一斉と~
先日の9月2日、緊急時引き渡し訓練という、避難訓練を行いました。
地震などの災害はいつ起こるか分かりませんから、毎月園内で避難訓練を行っています。
今月は保護者の方にもご協力していただき、災害時にお子様をしっかり保護者の方に受け渡すことができるようにという訓練でした。
普段の保育では、子どもの主体性を大事にと考え、自由な環境の中で遊びを見つけ、自分で生活をすすめていけるように、そんな暮らし方を意識しています。
私たち大人は一斉保育と言って、みんなで決められたことをする、そんな保育や学習を受けて育ってきた人が多いので、自由な中で本当に子どもたちは育つのか?話が聞ける子になるのか?わがままにならないのか?そういった不安な気持ちになりやすいです。
しかし、普段はとても自由に気持ちを出している子どもたちですが、いざ避難訓練となると、その様子を察知して、ちゃんと大人の周辺に集まるのです。この時ばかりは「いや!」と言ったり、違うところに行ったりすることなく、1歳の子から年長クラスの子まで、ほとんどの子が静かに集まって話しを聞くことができています。大人が必死で走り回ったり大声で叫んだりして集合をかけなくても集まって座っているのです。
この姿を見ると、“ちゃんと分かっているんだな”と考えさせられます。
普段、全く一斉保育がないわけではありません。場合によっては避難訓練の時のように、一斉に活動することもあります。その時にしっかり話しが聞けるよう、普段の保育では子どもの話しに耳を傾ける。安心して気持ちを表現できるように関係を築いていく。そして、“きっと子どもたちは分かる(分かっている、分かるようになる)”と信じて関わっていく。
まずは大人がそんなふうに考えて保育をしていきたい、大事な時は話しがちゃんと聞ける子どもたちの育ちをそのような経験から保障していきたい、避難訓練の様子から改めて考えました。
こあらのコラム~経験を大切に~
先日、保護者の方とクラスの担任とで面談をしたなかでのお話を、許可を得てコラムにさせていただいております。
その保護者のお子様の一人はちょうど最近でんぐり返しが気に入っている時期。
お家でよくやっているそうです。
保育園ではまだ見られていないのですが、
成長発達としては、1歳半ごろまたのぞき遊びが楽しくなり、
2歳半頃~3歳頃にでんぐり返しが楽しくなってくると言われます。
もちろん個人差はあります。
発達の臨界期というものがあります。それは、育ちやすいと言われる時期のことです。
運動は0歳から4歳頃がその時期と言われています。
その時期を楽しんでいると、その後成長してからもコツをつかみやすく、技能の上達が早いとされています。
運動以外にも言葉や音楽など様々な成長発達があり、それぞれにその時期があります。
面談の中で、この時期に合った遊びを十分楽しむことが大事なのだと感じるという話しになりました。
というのも、その保護者の方は教育現場でのお仕事をされており、小学生で始めようとするともう怖いという思いの方が勝ってしまい、なかなか難しくなるということを実感しているそうなのです。
コロナ渦でさまざまな制限がある生活をしてきたので、小学校でもそれ以前に比べ経験が不足していたところもあるそうです。経験がない分、怖いと感じている子どもがすごく多くなっていると話されました。
保育園では、発達を学びその時期を十分楽しめるような環境づくりをと、できる限り心掛けています。
そのことが子どもの育ちの保障になるようにと考えています。
さまざまな実体験を大切にしていきたい、その思いを保護者の方と共有できた、良い機会になりました。
その後そのクラスでは、子どもにでんぐり返しを教えるではなく、まず大人がやってみせよう!と、ホール遊びの際、保育者が率先してでんぐり返しをしてみたそうです。すると興味をもつ子がいたり、「がんばれー」と応援する子がいたりと、おもしろがっていたそうです。
楽しむこと、さまざまな経験を大事にすること、これからも大切にしようと思います。
こあらのコラム~4歳「だって大好きなんだもん」~
先日4歳のクラスで遊んでいると、ちょっとしたトラブルが起こり、そしてしばらくするとまた元に戻って遊ぶ姿がありました。
4歳頃になると友達とのつながりが深まり、人と遊ぶことがおもしろくなってきます。しかし、まだ仲良く遊ぶことは難しい。時々気持ちがぶつかり合って言い合いなどのケンカになることも見られます。言葉で自分の気持ちを伝えることは、大人が思っているよりハードルが高い様子です。
一緒に遊ぶためには、何を一緒に遊ぶか相手に伝えなければいけないし、イメージを共有して役割を分担することが大切ですね。子どものケンカは、イメージの共有の失敗であったりルールが守れなかったときだったりします。
それまでは物や場所の取り合いがケンカの主な内容ですが、幼児になると人間関係のケンカになります。これは、人間関係の練習でするケンカです。ですから、問題解決能力を育むためにも、良い悪いという裁判をするのではなく、気持ちを言語化し、相手の気持ちを理解し、折り合いをつける練習が必要です。そんな援助を大人が見せていくようにと心掛けています。
ただ、どんなに激しいケンカをしてもまた平気で遊ぶのが子どもたちの得意とするところ。これは本当に尊敬するところです。
話しは戻って、4歳クラスでのトラブルの後、遊んでいる子どもたちに「さっきはケンカしていたのに、なんで一緒に遊んでいるの?」と、あえて質問してみました。すると思いがけず「だって、お腹の中からハートが飛び出すぐらいAくんのことが好きだから」という返事がきました。聞いた側がうれしくて感動してしまいました。そしてAくんに「Aくんは?」と質問すると、すごく照れながら「僕もBくんが大好き」と話してくれました。とってもホッコリさせてもらいました。
余談ですが、この後またちょっとしたケンカが起こったのですが、それでもまた遊ぶ二人。
本当は大好き、でも仲良く遊ぶのはちょっと難しい。大好きだからこそケンカにもなってしまう。そんな様子が伝わるエピソードでした。
とても素敵なやり取りがあったのでご紹介させていただきました。
こあらのコラム~保育園の運営はみな様と共に~
6月から7月にかけて個人面談を行ってきました。
保育園でのお子様の様子をお伝えしているのですが、保護者のみな様からも子育てでの悩みや心配していることなどをお伺いさせてもらいました。
集団での生活になりますから、家庭とはまた少し違う様子もあり、担任保育士とゆっくり話す時間の中で、イメージが湧いてきて安心できたり、園での遊びや生活のしかたを「家でもやってみたい」などと話されて帰っていかれるかたもいたりしているようです。
子育てや保育をしていると、悩むことや不安になることはたくさんありますよね。保護者のかたのそういった不安な気持ちにも、なるべく寄り添っていきたいと考えております。共に子どもを育てる人として、向き合う姿勢を大事にしていきたいです。
また、面談の中で、私たちも保護者のかたから教わることや気付かせていただくこともたくさんありました。
保育園で頑張っている子どもたちは、お家に帰ってからぽつりぽつりと気持ちを吐露することがあるようです。複数の大人がいても気が付かないことがあります。4~5歳頃になると頭の中で考えていることが増えて、全部を話さないことも増えてきます。
そういった内容をお伝えして下さると、保育園としてはその後の保育に返していったり、子どもたちと相談したりするなど、考える機会となり、とてもありがたいことです。
きっと担任や保育園を信じてお伝えして下さったものだと思うのです。
保育園は子どもと職員だけが運営しているものではなく、保護者のみな様や地域のみな様のご理解やご協力あってのものだと、改めて感じました。
子どもをまん中にすえて、共に育てていく人としてこれからも園運営、保育にあたっていきたいと思います。よろしくお願いします。
こあらのコラム~「きのう」~
先日3歳クラスにおじゃました時、
ねえねえ聞いて!!と言わんばかりに
「昨日ディズニーランド行って~お菓子かった~」とか「私も昨日ディズニーランド行った~」など、複数人がお話をもりだくさんしてくれました。その中の一人が、周りの勢いに押されながらもやっとの思いで、「アンパンマンミュージアムにいった。きのう」と、うなずきながら話してくれました。
その日の前日は平日だったため、きっと少し前に行ったことを思い出して話してくれているのだろうなと思いながら、「へぇ~そう。○○行ってきたんだね」と話すと、子どもたちは「それでね○○もした!」とか「お母さんが○○したんだよ」などと楽しかったことをいっぱい話したい様子です。子どもたちと会話のやり取りを楽しませてもらいました。
とても楽しかったので、お迎えの時間に、アンパンマンミュージアムに行った子の保護者にそのやり取りをしたことをお伝えしたところ、「そうなんですよ、まだ全部昨日なんですよね。ずっと前のことも昨日って言うんです。」と教えてくれました。
「きのう」「きょう」「あした」が分かってくるのは、5~6歳頃と言われています。それまで「きのう」「きょう」「あした」という言葉は使いますが、その意味を正確な認識として理解できるのは【中間的世界】をもって系列化できるようになるという発達を獲得してからになります。ちょっと難しい言葉で申し訳ありません。
【中間的世界】というのは、「だんだん大きく」などの「だんだん」が分かるようになること、大でも小でもない中間が分かるようになること、そういうことです。この「だんだん」の認識が5歳ころから出てきて、時系列の認識が獲得されるようになっていきます。
ですから、3歳クラスの子どもたちが先週のことも先月のことも「きのう」と言うのはごく自然のことですね。また、5歳クラスぐらいになると、「○○組の時は□□先生だった」とか「あと〇回寝たら□□行くんだ」などと話す姿が増えてきます。これが、中間的世界の認識が獲得されている証しでもあります。
この保護者の方ともそういったお話しになり、「まだ先なんですね」と話されました。
今はやり取りを十分楽しみながら話すことをおもしろがっていきたい。その先に待っている育ちですので、それまでどんなふうに気付いていくのか、楽しみにしていたいですね。
園庭開放のお知らせ
天沼保育園にて園庭開放を行います。
詳細は以下の通りです。
【日付】9月27日(金)
【時間】10:00~11:00
【場所】天沼保育園 園庭
【対象】未就学児のお子様とその保護者
保育園の園庭で園児と一緒に自由に遊べます。
是非いらしてください。
園庭開放延期のお知らせ
6月21日に園庭開放を予定しておりましたが、当園において手足口病などの感染症が流行している状況があるため、感染拡大防止のために延期とさせていただきたく存じます。
直前の連絡となってしまい大変申し訳ありません。
延期日については改めてブログ等で発信させていただきます。
よろしくお願いいたします。
こあらのコラム~3歳児のスケジュール~
先日園庭で遊んでいた時のエピソード。
1歳児クラスの前に砂場があり、そこで3歳児の女の子が3人で遊んでいました。
食事の時間が近づき1歳の子どもたちが順次クラスに戻っていく様子を見て、
「なんでお部屋に入るの?」と質問してくれました。
「なんでだと思う?」と逆質問をすると、
「ご飯だから?」と。「うん、そうだよ」
保育園の生活をよく分かっているのですね。
「かもめ組(3歳クラス)は、いつ入るの?○○先生が声をかけたら?」と聞くと
「ん-…」(少し考えている様子)
「違うよ。2…12!」「12になったら!」
「12になったら~、片付けして~、入って~、着替えして~、手を洗って~、ご飯食べて~、お昼寝して~、起きて~、おやつ食べて~、遊んで~、そして~お迎えきたら帰る!」
と、その日の流れを話してくれました。
もうすでに見通しがもてているのだなと思いました。
保育士が一つ一つ伝え、指示を受けて子どもが行動するのではなく、子どもたちが自分の力を発揮しながら自分で考え生活することができるよう、そのような環境をつくったり関わったりするようにと心掛けています。
もちろん指示を聞いてもらう経験もときにはあります。
この時は保育士に声をかけられて次の活動に向かうではなく「12になったら」と話してくれたことが、その育ちをたどっているように思えてとてもうれしく思いました。
今後も子どもたちが主体的に生活できるような関わりを大切にしていきたいです。
こあらのコラム~まねっこ、まなび~
2歳クラスの遊びのひとこま。
ままごとコーナーに丸めた粘土を持ってきて、ちゃわんの淵にコンコンとしています。
「何をつくっているの?」と聞くと「たまご!」と。
なかなか割れない卵のようで、テーブルやお鍋でもコンコンとしていました。
「お家でも卵コンコンする?」と聞くと「うん!」
「だれがするの?」「まま!」
よく見ていることが伝わりますね。
こちらも2歳のお友達。
少し前に赤ちゃんが生まれて、毎日お家で保護者のかたがお世話をしている様子を見ていることと思います。
昼寝前の時間になるとこんなふうに人形を抱っこし、手で背中をトントンしてあやしてあげています。
「だれをトントンしてあげているの?」と聞くと、自分の妹の名前を教えてくれました。
周りの大人や大きい子、同じクラスの友達などをまねしながら、なにごとも上手になっていきます。
子どもも大人も初めは“真似”からですよね。
まねっこ遊びは1歳後半ごろからよく見られる遊びです。
周りを見て学び、まねをしながら学び、遊びながら学んでいる様子が伝わります。
真似っこ遊びも大事にしていきたい遊びの一つです。
そして、この2歳児の保護者のかたのように、どんな場面もまねしてもらいたい大人でいられるよう楽しみながら努めてまいりたいです。
園庭開放のお知らせ
天沼保育園にて園庭開放を行います。
詳細は以下の通りです。
【日付】6月21日(金)
【時間】10:00~11:00
【場所】天沼保育園 園庭
【対象】未就学児のお子様とその保護者
保育園の園庭で園児と一緒に自由に遊べます。
是非いらしてください。
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