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こあらのコラム~経験を大切に~
先日、保護者の方とクラスの担任とで面談をしたなかでのお話を、許可を得てコラムにさせていただいております。
その保護者のお子様の一人はちょうど最近でんぐり返しが気に入っている時期。
お家でよくやっているそうです。
保育園ではまだ見られていないのですが、
成長発達としては、1歳半ごろまたのぞき遊びが楽しくなり、
2歳半頃~3歳頃にでんぐり返しが楽しくなってくると言われます。
もちろん個人差はあります。
発達の臨界期というものがあります。それは、育ちやすいと言われる時期のことです。
運動は0歳から4歳頃がその時期と言われています。
その時期を楽しんでいると、その後成長してからもコツをつかみやすく、技能の上達が早いとされています。
運動以外にも言葉や音楽など様々な成長発達があり、それぞれにその時期があります。
面談の中で、この時期に合った遊びを十分楽しむことが大事なのだと感じるという話しになりました。
というのも、その保護者の方は教育現場でのお仕事をされており、小学生で始めようとするともう怖いという思いの方が勝ってしまい、なかなか難しくなるということを実感しているそうなのです。
コロナ渦でさまざまな制限がある生活をしてきたので、小学校でもそれ以前に比べ経験が不足していたところもあるそうです。経験がない分、怖いと感じている子どもがすごく多くなっていると話されました。
保育園では、発達を学びその時期を十分楽しめるような環境づくりをと、できる限り心掛けています。
そのことが子どもの育ちの保障になるようにと考えています。
さまざまな実体験を大切にしていきたい、その思いを保護者の方と共有できた、良い機会になりました。
その後そのクラスでは、子どもにでんぐり返しを教えるではなく、まず大人がやってみせよう!と、ホール遊びの際、保育者が率先してでんぐり返しをしてみたそうです。すると興味をもつ子がいたり、「がんばれー」と応援する子がいたりと、おもしろがっていたそうです。
楽しむこと、さまざまな経験を大事にすること、これからも大切にしようと思います。